こんにちは。発達障がい児・軽度知的障がい児を育てた宮田です。 今日は特別支援学校で巻き起こるいじめっぽい行動や悪口に関する軽度知的障害あーちゃんの見解です。
【軽度知的障がい児】特別支援学校高等部いじめ・悪口問題
先生たちも対応してくれているのですが、あーちゃんがイヤになっているいじめ・悪口問題。
例えばAさんがBさんを怒らせるようなことを言ったり、CさんがDさんのことを陰で嫌ったり。
今まで単純な人間関係にしか触れてこなかったあーちゃんにはそのさばき方がわからず、ストレスになって寝込んでいるようです。
不登校気味の子も出始めている
不登校気味の子も出始めていて、あーちゃんはその子とLINEでお話するのですが、私に
「ストレスで疲れてると思うから、あまりLINEしようっていうのもね・・・」
と愚痴っていました。
「家なら嫌なこと言われないから、一人で勉強していたほうがいいよ」
と不登校気味の友達は言っていたとか。まだ完全な不登校ではなく、来られる時には来るそうです
軽度知的障がい児考察・特別支援学校高等部いじめ・悪口問題
あーちゃんはいじめられたりしている当事者ではなく、第三者なのですがそれでも何とかならないのか。
とイライラしているようです。
「みんな仲良くする」
ということをずっと言い続けられて、友達が何かしても
「イヤな奴」
とは思わず、
「そんなタイプなのねー」
とスルー出来るのがあーちゃん。あーちゃんは
「他人に興味がないのよ。いいじゃない。どんな人でも」
とか大人びたことを言っていました。
そんなあーちゃんの見解は、Aさん(男子)がBさん(女子)を怒らせるようなことを言う場合は、
「AさんはBさんが好きなのよ。でもね、何を言えばいいのかわからないの。だから怒らしちゃうの」
と言っていました。私が教えたことを、AさんとBさんに当てはめているようです。
あーちゃん自身も、Eくんに名前を呼ばれて「用ない」と言われるのでブチ切れてたのですが、その時に
「Eくんはあーちゃんのことが好きだけど、何を話していいのかわからないんだよ。だから名前を呼んでかまってもらおうとしているの。悪気はないんだよ」
と話したのを覚えていたようです。
あーちゃんはEくんに名前を呼ぶだけで用はないというのはやめて。ちゃんとお話したい時はするから。
といろいろ話し合ったようです。今は良い距離感がつくれている様子
「友達の悪口を言わない。友達の悪口は必ず自分に帰ってくる」
とあーちゃん。大人でも難しいのによく知ってるね。
軽度知的障がいの子なりに感情もあるし考えてもいる
知的障がいがあると、親は
「わからないだろう」
と思いがちです。私もそう思っていました。でも話していることをその子なりに理解したり、消化することはできるんですよね。
確かに健常児のように、理解するのは難しいかもしれません。
でもあーちゃんはあーちゃんなりにいろいろなことを理解しています。
あーちゃんのように人間関係での経験値が少ないと、いじめを見て憤慨したり、悪口を話しかけられたりすることに対処するのが難しい場合はあります。
そこは親が一緒に
「相手はどうしてそんな気持ちになるのか」
を考えてもいいのかもしれません。
あーちゃんは小学生くらいの知能しかないけれど、逆に言うと小学生くらいのことはわかるんです。
私も「あーちゃんにはわからないだろう」は反省しなきゃいけないなあと思っています。
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