こんにちは。発達障がい・軽度知的障がい家庭問題カウンセラーの宮田です。
暑いですね。熱中症になる方も増えているようですので、皆さんお気を付けくださいね。
理由を知れば対処もできる。と思うので、今日は発達障がいを持つ人が問題行動を起こす理由について考えたいと思います。
感覚過敏が発達障がいを苦しめる?
【発達障がい心理】問題の根っこにもなりうる感覚過敏の種類5つ
発達障がい児が問題を起こすとき、問題の根っこは色々なところに伸びています。
視覚
ひらひらしたもの・ちかちかするものなど、その場面で注目するべきではないものをじっと見てしまう。ということがあります。
授業中、先生が話しているのにカーテンが風でひらひらするのに注目してしまい、じっと見つめてしまったり、カーテンを引っ張ったりしてしまい、先生に怒られてしまうこともあります。
聴覚
人の声が大きく聞こえすぎて、聞き取りが難しい。雑音と人の声を頭の中で分けることができず、聞き取りが難しい。
一定の周波数の音だけ取り出してしまって、周囲の音が聞こえない。など色々なパターンが考えられます。
耳をふさいで
「あー----」
と声を出している発達障がい児を私は見たことがありますが、彼に取って聞こえ続けるノイズのようなものを、自分の声で消そうとしているのかな?と感じたことがあります。
触覚
服の材質を気にしたり、首筋や服の内側にあるタグがすごく気になってしまう。ということが結構あります。
我が家でもさっちゃん(アスペルガー症候群・多動性障害)は触覚過敏を持っています
ズボンをはくことが多いのですが、ズボンはゆったりとしていないと嫌なんですよね。締め付けが嫌。
なのでジャージを履くことが多いのですが、中学校の時のジャージ。で新宿に行くという・・・。
ジーパンは締め付けるから嫌だそうで・・・。ダサいからやめてと言っているのですが。
Tシャツもお気に入りのものをずっと来ています(洗濯はしているけれど)
味覚
味覚には塩味・甘味・酸味・苦味・うま味があります。
すべての味覚に過敏な場合もありますが、我が家のさっちゃんの場合は酸味に過敏です。
少しでも酸味を感じると食べないんですよね。
「えー---こんなあるかどうかわからない酸味が?」
と周囲は思うこともあります
体表面
温度や湿度・熱い・冷たい・痛い・かゆいなど、肌感覚に対して過敏なことも多いです。
これはさっちゃんではなく、あっちゃん(軽度知的障がい)の方が強いのですが、お風呂に入ることができません。
お湯の熱さを過敏に感じてしまい、湯船に入るのが難しいんですよね。
また痒さにも弱くてアピールが、親が面倒に感じるほどなんです。
発達が通常よりゆっくりである
これらの過敏を持っている上に、発達障がい児の場合発達が半分~2/3であることも多いです。
私は医師に
「発達障がい児は三年遅いと思って」
と言われたことがあります。実際に軽度知的障がいのあっちゃんよりも、発達障がいのさっちゃんの方が幼く感じることもあります。
年齢の割に幼いので、周りと比べてできないことが多く「問題児」に見えてしまうこともあります。
難しい言葉を使うのに、コミュニケーションがうまくいかない。という場合がこれに当てはまります。
これらの特徴に無理解・誤対応の周囲が問題を大きくしてしまう
周囲が特徴に理解がない場合、間違った対応をしてしまうことがあります。
発達障がい児にとっては「正当な原因」があるのに、それを理解せず抑え込もうとしてしまうと問題を大きくしてしまったり、その場は治まっても、我慢させてしまい二次障害を起こしてしまうことも考えられます。
何かあった時には
+どうしてそう感じたのか
+どうしてその行動に出てしまったのか
をよく観察しながら問題に対応していくことが大切になります。
子供の問題行動への対処・心理がわからない時は
専門医に相談するか、経験のあるカウンセラーに相談して、子供の心理を紐解いてもらい対応を教えてもらうのも一つの方法です。
日々のことですので、お母さんやお父さんのストレスとならない親子関係を作っていけるよう、私もサポートさせていただきます。