母の日に見る軽度知的障がいと発達障がいの違い

発達障害
 こんにちは。発達障がい児・軽度知的障がい児を育てた宮田です。

今日は母の日ですね。母の日と言えばお母さんにプレゼントをしたりして感謝を表す日ですが、ここでも発達障がいと軽度知的障がいの反応の違いが明らかになっています。

軽度知的障がいあっちゃんと母の日

あっちゃんは軽度知的障がいはありますが、さっちゃんより思いやりを感じられる行動をとってくれます。

母の日と言うことであっちゃんは

「母の日だけれど、ママは何かいる?」

とお小遣いでプレゼントを買ってくれようとしていました。

なので私は

「あっちゃんが元気でいてくれたら、それがママへのプレゼントだよ」

と言うと

「わかった!」

と言ってニコニコしていました。

母親としては嬉しいですよね。

発達障がいのさっちゃんと母の日

ところで発達障がいのさっちゃんは、その話を聴いていたのに「母の日」は華麗にスルー。

母の日の話題すら出さないと言う・・・(笑)

発達障がいらしいと言えば、発達障がいの方に怒られちゃいそうですが・・・。

発達障がいらしいですよね。

相手がどう感じるか。どう喜ぶか。ではなく、自分のことにしか気が向いていないところが発達障がいらしいな。と思った点です。

軽度知的障がいと発達障がいの違い

軽度知的障がいと発達障がいは本当に障害の内容が違います。

軽度知的障がいは、相手のことを考えて行動する。ということができますし、相手が喜んでいると

「自分も嬉しい」

という感情が芽生えて育っていくようです。

発達障がいは

「自分の行動で相手がどう思うか」

についてあまり考えたりしないのかなとさっちゃんを見ていて感じます。

発達障がいは怒っても褒めても、いうことを聴いてくれないのはココに原因があるのではないかと思うわけです。

軽度知的障がいあっちゃんの場合

軽度知的障がいのあっちゃんは、怒られたことは2度としませんし褒められたことはすぐ覚えて繰り返してくれます。

周囲の顔色や雰囲気に合わせて行動することがとても得意なようです。

なのでイベント時は強い。

小学校(特別支援級)の時には

「勉強はダメだけれど、それ以外のことは健常児なのに」

と先生に言われていました。

「学習障害じゃないの?」

と。でも医師は

「IQ低いから『学習障害』ではないよ」

と。周囲の顔色を見て行動するのが得意なんです。

発達障害さっちゃんの場合

一方、さっちゃんは他人のことはどうでもいい派。自分のことで他人が一喜一憂していても、それは全く関係ありません。

本人に聞くと

「発達障がいだから、自分の中に閉じこもるの得意だし」

と。・・・そういう問題ではないし、人間関係そうじゃないでしょ・・・。

さっちゃんが何かをしてくれる時は

「自分が動けば面倒ごとが少なくて済む」

など自分のためになる時が多いです。もちろん私のために動いてくれる時もありますが・・・。

頼みごとを理解して、動いてくれるのはさっちゃんですが・・・。

母の日など「相手が喜ぶことを喜ぶときにピンポイントで自発的にやる」と言うのは圧倒的に苦手です。

イベントに強いのは軽度知的障がいのあっちゃん。

日常に強いのは発達障がいのさっちゃん。

というところでしょうか。

発達障がいだって思いやりはある

勘違いしていただきたくないのは、発達障がいの子供たちにも思いやりはあると言うこと。

ただそれを外に出すために、経験や手順を学ぶことが必要なんです。

そしてイベントに合わせて、それを発動させることは苦手なだけ。

だって彼らは何物にも左右されない自分独自の世界を持っているのですから。

イベント関係なく、思いやりを見せてくれる時はもちろんあります。

イベントには絶対からみませんが・・・さっちゃんの場合。

自分がどう思われるか。どう思われたいか。に関して、色々な意味で鈍感なのが発達障がいと言う障がいなのかもしれません。

軽度知的障がいはIQは低いけれど“普通”も多い

軽度知的障がいのあっちゃんは、コミュニケーション心理においては健常に近いと思っています。

ただ、軽度知的障がいの分、言葉を操ることが苦手だったりとIQの低さの障害があります。

純粋に軽度知的障がいだけだった場合は、健常児に見えることも多々あります。

あっちゃんと同じIQを持つ友達も一見障がいがあるとはわかりませんでした。

同じ「障がい」とひとくくりでも、目が見えない人と耳が聞こえない人が違うように、色々な障がいの違いがあるんですよね。

当たり前のことだけれど、なんだかよけいに感じられた“母の日”でした

 

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