こんにちは。発達障がい児・軽度知的障がい児を育てた宮田です。 私は発達障がいの姉と軽度知的障がいの妹の姉妹を育てています。
二人は子供の頃はずいぶん仲が悪かったです。
【障がい者のきょうだい】発達障がいと軽度知的障がいの姉妹の幼児期
同じ部屋にいた二人は相当仲が悪かったです。かまってほしい妹のあっちゃん(軽度知的障がい)と、放っておいてほしい姉のさっちゃん(発達障がい)はいつもケンカをしていました。
ケンカの内容としては、
+物の取り合い
+テリトリの奪い合い
と色々。あっちゃんにとって、お姉ちゃんに遊んでほしい時は
「怒らせると遊んでくれる」
という間違った認識をしていたようで、よく怒らせていました。
【障がい者のきょうだい】発達障がいと軽度知的障がいの姉妹の現在
部屋を分けたのが4年前。姉のさっちゃんが高校生になった時期でしたが、それからはケンカをしません。
部屋を分けたことで、落ち着いたらしく、あっちゃんは自分の部屋で一人で遊ぶようになりました。
さっちゃんも自分の部屋から出てきません。
やはり自分の部屋を与えたことで、自分のテリトリがしっかりと定まり落ち着いたようです。
【障がい者のきょうだい】困ったらお姉ちゃんに聴く
軽度知的障がいのあっちゃんは自分で判断できないことがたくさんあります。判断能力は小学生の中学年レベル。
それは仕方のないことなのですが、そんな時にはお姉ちゃんのさっちゃんに相談しているようです。
さっちゃんはあっちゃんの語録が少ない説明でも、ちゃんと物事が理解できます。
きょうだいってすごいなあと思うところ。
私ではあっちゃんのことが理解できなくても、お姉ちゃんはあっちゃんの言い分をちゃんと理解して私や他の人に説明できます。
さっちゃんは自分で
「その説明で理解できるお姉ちゃんを大事にしてよ」
とあっちゃんに言っていました。
【障がい者のきょうだい】将来妹が困ったら助ける
将来は妹の面倒を見ていくと決めているさっちゃん。
私はそんな話をさっちゃんにしたことはないのですが、さっちゃんは
「あっちゃんの面倒は私が見ないといけないし、成年後見人を他人には任せたくない」
と言っていました。私としては、さっちゃんの人生もあるので無理しない程度にね。とは思っています。
あっちゃんは
「さっちゃんが大学に行くための費用を出さなきゃ」
と働く気満々。と言っても現実はB型就労の工賃では色々とアレですが。心持が嬉しいですよね。
【障がい者のきょうだい】兄弟げんかしたらどうしてた?
私は兄弟げんかしても、二人を裁きませんでした。
「ちょっとうるさいよ」
位で、放置。
「お姉ちゃんだから」「妹だから」
ということも言いませんでしたし、叱りもしませんでした。
やかましい とは怒りましたけどね。
二人のけんかに関与して裁いたりしなかったのが逆に良かったかと思っています。
あとケンカして、私にどちらかが訴えてきたら
「相手はこんな気持ちで怒ってるんじゃないかな」
という話はしました。
寄り添いつつも、相手がどうして起こったか。そんな時自分ならどうする?と言う話をよくしていました。
どちらかの味方をするのは簡単ですが、それだと遺恨を残します
遺恨は血がつながっていると大きくなりやすいんですよね。
お姉ちゃんだから。妹だから。と言われるのも結構恨みが残っちゃったりします。
なので私は二人にケンカの決着はつけさせて、関与しないようにしていました。
私の問題ではなく、二人の間の問題ですからね。
【障がい者のきょうだい】自分の問題はまずきょうだい相談する
ということを覚えたあっちゃんと相談されることで頼られている自覚があるさっちゃんは今は非常に仲の良い姉妹です。
私自身、姉妹仲が色々な不幸なことで劇的に悪いので羨ましくもあります
せっかく縁あってきょうだいになったんだから、仲良くしてほしいですよね
でもそれは親が押し付けられるものではなく、きょうだいどうしで作り上げていく関係
色々悩むことはあるけれど、見守っていくしかないんですよね。
きっと。
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