我が家の夫さんは正論で大の大人を泣かすようなタイプ。発達障がいの人はどうして、正論で相手を傷つけがちなのでしょうか。
今日は発達障がいと正論のお話をしたいと思います。
発達障がいは正論で相手を傷つけてしまう?
これは結構あるあるだと思います。発達障がいの人は正論をとても大切にします。
でも正論は必ずしもその場にそっているとは言えません。
世の中のほとんどは白黒ではなく、グレーで組み立っています。
その理由は様々です。関わる人たちの甘えであったり、慣習であったり。
発達障がいの人たちはそんな甘えや慣習の中に、正論をぶっこんできます。
そして意図せず周囲を傷つけてしまうこともあります。
でも正論なのにどうして理解されないの?・・・と発達障害者本人も傷ついてしまうのです。
発達障がいの人は正論と妥協のバランスがとりにくい
発達障がいの人が正論で周囲を傷つけてしまっても、正論なのでこれに反論を上手にできるひとはなかなかいません。
私も夫の“正論”にどれだけ泣かされてきたか・・・。
脊髄反射で話してるの?と言うように怒涛のように正論を機関銃のごとく撃ってくるんですよね。
児童青年精神科の主治医に相談したことがあるのですが、
「発達障がい者の正論に打ち勝てる人なんていない」
と苦笑いをされてしまいました。
こんな反抗期だったら死にたくなるよなあ・・・お母さん方尊敬。
正論の反対を曲論と言いますが、曲論とは
「正しくないのに正しい雰囲気を出している議論」
のことです。これだと正論を叩き出せばいいので、いいんですけどね・・・。
発達障がいの人が妥協が苦手なのはどうして?
発達障がいの人は、
「まあ仕方ないよねー」
と思うのが苦手な人が多いです。なぜなのかと言うと、妥協は【感情論】の一種だからだと私は思います。
妥協は“良いことではない(悪いこと)”とされますが、組織や人間関係の中では妥協は【潤滑油】だったりします。
「あの人の○○はよくないところだけれど、あの人の気持ちもわかるしなあ・・・・」
と思うところを発達障がいの人は
「○○はダメ絶対」
と思ってしまったりします。正義感がとても強い人が多いんですよね。
でも妥協にいたる感情は、発達障がいの苦手な【察する】【感じ取る】と言う物に由来することが大きいのです。
発達障がいがない人にとっては「グレーゾーンだけれど・・・感情的にはわかるから仕方ないよね」と言うところが、発達障がいがある人にとっては
「ダメでしょ!(白か黒)」
になってしまうわけです。
発達障がいの正論にどうかかわるか
発達障がいの人が放つ正論は、とても正しいことです。それを受け止められないのは、言われた方の心が傷つく凶器だから。
正論と言うのは、心を斬る非常に鋭い凶器です。
相手がナイフを振り回しながら襲い掛かってくるわけですから、そりゃ怖いし傷つきます。
まずはナイフを受け止めましょう。真剣白刃取りです。
「あなたはそう思っているんだね。確かにその通りだね」
あとはひたすら傾聴。否定したらナイフが弾丸に変化するので、うんうんと聞いておきます。
で黙ったら(黙るまで長いかもしれませんが)
「急には無理だけれど少しづつ変えていけるよう努力はするよ。」
と私は対応しています。と言うより対応を変えました。前は黙ってましたけれどね。
発達障がいの皆さん。苦手なことは仕方ないのです。でもね。正論はとても相手を傷つけるんです。
だから取り扱いには注意ですよ
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