こんにちは。発達障がい児・軽度知的障がい児を育てた宮田です。 発達障害勉強できない場合の原因と対策の記事を書きましたが、今回は発達障害で勉強ができるひとのお話です。
発達障害で勉強ができるひとはいます。東大の3人に一人が発達障害だと言う話題もありました。同じ発達障害なのに、どうしてこんな違いが出てくるのでしょう。
それは発達障害の内容によるようです。
発達障害で勉強ができるひとは自閉症スペクトラム先行?
同じ発達障害なのに、勉強ができる⇔できないと正反対になってしまう理由は、発達障害が色々な症状を含んでいるからのようです。
広汎性発達障害になると、以下のような症状が含まれます。
- 自閉性障害(Autism disorder、自閉症)。
- アスペルガー症候群(AS, AD)
- レット症候群
- 小児期崩壊性障害 (CDD)
- 特定不能の広汎性発達障害(PDD-NOS)。非定型自閉症を含み、47%と最も一般的[5]。
Wikipediaより抜粋
と色々なものが含まれます。発達障害と言うだけだと、
- 学習障害
- 注意欠陥多動障害
- 自閉症スペクトラム(アスペルガー症候群)
のことになります。同じ発達障害がついているのに、ずいぶん違うのが混乱の元なんですよね・・・。精神科医でもゴチャゴチャになることがあるようです。
勉強ができない場合は注意欠陥多動障害が強く、勉強ができる場合は
発達障害で勉強ができる理由:過集中
自閉症スペクトラムには過集中が見られます。過集中とは、集中がものすごく強いこと。
過集中になると、解いた時に頭がくらくらして平衡感覚がなくなってしまうんですよね。時間が今何時かもわからなくなり、自分がどこにいるのかもわからなくなって混乱します。
なぜそんなことを知っているかと言うと、モンハンをやってるときに過集中になるんです。周囲の名にも耳に入らないし、場所も時間もわからなくなる。恐ろしい過集中。
自閉症スペクトラムは過集中になりやすい子がいます。この過集中が勉強や技術に向くとものすごい威力を発揮します。
・・・・・。モンハンじゃ実生活に何の役にも立ちませんけどね~
発達障害で勉強ができる理由:記憶力
これは実際に自閉症スペクトラムの人に聞いたお話なのです。その方は国立高専卒業で偏差値65。IQ110の方です。
その方とお話した時に勉強の仕方を教えてもらったのですが、全く参考になりませんでした。
「教科書覚えればいいじゃない」
参考になります?これ。私はなりませんでした。
彼曰く、
「頭の中で覚えた教科書をめくって、やり方を見つければいいじゃない。全部書いてあるし」
・・・・無理です。そんなの出来ません。
「子供の頃の情景を指定されたら、その時に走っていた車の色までわかるよ。写真みたいに残ってるから」
とのことでした。ただし、この記憶力は彼の場合は「若いころ限定」だったそうです。
脳の老化とともに消えてきたとか。
そのうえ、この勉強方法、応用が利かないのがネックなんですよね。本人も
「応用が比較的いらない中学校までは天才児だと自分を思っていたけれど、高校に入ったら応用が必要なんだよね」
と。・・・確かに。力学が苦手だったそうです。
発達障害で勉強ができる理由:他に気を奪われない
過集中につながるのですが、自分の中のことしか興味がない場合が多いです。
他人や周囲のことに気を取られないんですね。
自分の中の自分の欲求しか見ていません。
「勉強楽しい」
と思ったら、他の物はまったくどうでもよくなってしまう。
自分の中の勉強の欲求を突き詰めていくだけなんです。
専門的なことにはすこぶる強いけれど、それ以外は全くダメダメな人が発達障害と言われる場合よくありますよね。
ファッションなどについては特に難しいですよね・・・うん。
発達障害で勉強ができる理由いかがでしたか?
発達障害は十人十色。色々な障がいが組み合わさって個性を作っています。
色々な問題に直面することがありますが、発達障害児と軽度知的障害児を育て、夫も発達障害の宮田がカウンセリングするボイスマルシェ。
よろしくお願いいたします
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