発達障がい・軽度知的障がい家庭問題カウンセラーの宮田です。今日は知的障害者の独立についてのお話をしたいと思います。
私には軽度知的障害の次女がいます。長女は発達障害とは言え、療育が実り普通に暮らしています。
彼女たちの将来について、私はこんな風に考えています。
知的障害の家族をきょうだいで面倒を見るのは独立じゃない?
我が家は軽度知的障害の娘の自立は
「グループホームで暮らしていく」
が最終目標だと思っています。
知的障害の我が子をきょうだいに面倒を見させるのは、現実的ではないと思っているのです。
なぜならきょうだいにも、人生があるから。
知的障害の我が子のために、もう一人の我が子の人生を縛っていいことはないですよね
知的障害者の独立とは?独立とは福祉を頼りながらでも家族と離れて生きていくこと。
日本有数の青年児童精神科の医師が、我が子の主治医なのですがこの先生と軽度知的障害のあっちゃんの将来について話したことがあります。
その時に話していただいたのが
「知的障がいのある子にとっての独立は、グループホームで暮らしていくこと」
だとおっしゃっていました。
親が生きている間は、親が一緒にいて面倒を見られますが親は先に逝きます。
そうなった時に、グループホームなどを利用していない障がいのある子が残されてしまったら、きょうだいに負担がかかります。
親として、できるだけきょうだいの負担にならないように、手段をとっておくことが必要なのではないでしょうか。
【障害者の独立】グループホームに我が子やきょうだいを入れることは悪いことじゃない
グループホームに障がいのある家族を入れることを、後ろめたく感じる方がいらっしゃいます。
きょうだいの面倒を見ると言ったのに、面倒を見られないからグループホームに入所してもらうのは、
「きょうだいを捨てたことになるんじゃないか」
と悩む方もおられるようですし、心無いことを言う方もいらっしゃいます。
我が子の将来のために、グループホームで暮らしてもらうことを理解してくれない方もいらっしゃいます。
でも、それは障害のある人たちの自立を促しているのであって、守り続けることだけが愛情だとは私は思いません。
心無い人や価値観が違う人は、色々言ってくるし色々な意見をSNSで流しているかもしれません。
ですが、あなたが障がいのある家族のために愛を持って決めたことを、他人がとやかく言う資格はないのです。
【障害者の独立】きょうだいもライフスタイルがあるからこそ早期に決められることは決めておく
きょうだいも年を取ります。そうなった時に、困らないように、色々なことを決めておくのも重要です。
我が家の例ですが、我が家では次女のあ-ちゃんが軽度知的障害です。
長女のさっちゃんには
「あ-ちゃんの成年被後見人はどうするか」
と言う話をしたことがあります。さっちゃんは
「あ-ちゃんの成年被後見人は私がやる。他人に任せるのは信用できないし、お金ももったいない」
と言い切っていました。どうなるかはわかりませんが、それは本人から言い出しています。
私は将来、あ-ちゃんをグループホームに入れるつもりです。どんなグループホームがいいのかも、すこし先生と話をしたりしています。
それはさっちゃんを自立させるのと同じで、あ-ちゃんを自立させることも大切だから。
さっちゃんは将来結婚するかもしれませんし、仕事で海外に行くかもしれません。
あーちゃんが一人で生きていかなくてはならない時に、さっちゃんの手を煩わせたくないのです。
さっちゃんが結婚しても、あーちゃんと家族ぐるみの付き合いはさせるつもりです。
さっちゃんが結婚したら、さっちゃんの子供もあーちゃんの親戚になります。
あーちゃんが結婚しなければ、さっちゃんの子供が法定相続人ですしね。
そこまで考えています。まだ漠然としていますが。
【障害者の自立】家族の手助けは不可欠だけれど家族を過信しすぎないで
障がいがあると言うことは、家族の手助けは不可欠です。
ですが、家族だけで色々なことを背負わないでください。潰れてしまいます。
私は知的障がい者親の会に所属していますが、グループホームでお子さんが暮らしている方。一緒に暮らしている方。
様々です。
どちらにも利点がありますし、障がいの重さも様々です。
つらくなったり、不安になったら、誰かに相談してください。
一人や家族だけで考えていると、煮詰まってしまうこともあります。
皆さんの未来が安らかであるように、私もお手伝いさせていただければと思います
ご拝読ありがとうございました
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